SMALL CLALON HOURS

とってもへいわなしゃろんちゃんと、とってもへいわなふえーりと、なんでもないいちがやさんのブログだよ~

6食目「三条燕バスストップ / Feb.」

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シャロン「あなたは迎えが来ていますのね?」

ふえーり「はい、たぶん来てくれてますね」

せんだがや「気をつけてね!」

ふえーり「ふええ、3人も気をつけて・・・」

シャロン「わたくしたちはホウキで移動しますから平気ですわ」

いちがや「早く行ってくださいふえーりさん」

ふえーり「ふええ」

せんだがや「じゃあね! 新潟駅で会おうね!」

ふえーり「行ってくるのです・・・!」

 

***

 

いちがや「はあ、やっと行った・・・」

シャロン「しかし、バスが発車してくれませんと、空を飛ぶことができませんわね」

せんだがや「一応迷彩用のマントも持ってきたけど」

シャロン「マントはこういうときにはあまり役に立ちませんわ。マントを被るところを見られたら同じですもの。それに風ではためいたら・・・」

せんだがや「あっバス、動き出したよ!」

いちがや「なんかすごいゆらゆら揺れながら発車していったけど、大丈夫なのかな・・・」

シャロン「さあ、わたくしたちも人の目がないうちに出ますわよ、わたくしの身体につかまって」

いちがや「そんな小さいホウキ・・・って、キーホルダーじゃないそれ!」

せんだがや「飛べるんだよ! わたしいっしょに飛んだことあるからだいじょぶ! こう見えてすっごい魔力詰まってるんだよね!」

シャロン「バスに本格的なホウキを持ちこむわけにはいかないでしょう。きっと大丈夫、飛べますわ。3人・・・に・・・ぶのは初めて・・・けれど」

せんだがや「え・・・なになに? 風が強くてよく聞こえなかったけど」

いちがや「なんか不穏なこと言わなかった?」

シャロン「・・・ふふん、わたくしに成し遂げられないことはありませんわ!」

いちがや「ひぃ、満面の笑みで開き直るのやめてー!」

せんだがや「わぁ、でもちゃんと浮いたよ!」

シャロン「浮くだけなら余裕ですわね。問題は操縦で・・・」

いちがや「近くでいいから早く降ろしてよ!」

シャロン「あら、それならあそこの川の上であなただけ降ろしてあげますわ」

いちがや「こういうときにふざけないでってば!・・・あっちあっち! お店がたくさんあるほう行って!」

シャロン「長めにフライトを楽しみたいのですけれど・・・臆病な人がいるとつまらないですわね」

せんだがや「魔法律の授業で、ホウキを使った飛行は、地表からの高度101.8032m*1以上を保つようにってたしか習った気がするんだけど、こんな低いところ飛んでて平気?」

シャロン「これは正確にはホウキではなくキーホルダーですから、『高級魔法道具または大容量魔力含有器を所持することによる副効果』のひとつ、『身体の空中への上昇』によって引き起こされている現象で、建前上は事故ですわ。その規則は当てはまりませんわね」

せんだがや「でも、その場合って速やかに魔法道具を捨てて、地表に戻らなくちゃいけないんじゃなかったっけ?」

シャロン「もちろんそうですわね。ただ、附則の一に『所持する者にその意志がありながらその魔法道具から身を離すことができない場合はこのかぎりではない』とありますわ。今回のケースはこれに当たりますわね。このキーホルダー、地表を離れると呪いが発動して身体から離れなくなりますの」

せんだがや「ええっ? それって大丈夫なの!?」

シャロン「ずっと握りしめていなくてもいいのでむしろ便利ですわね。呪いもわたくし自身が開発した呪いですし、地表に降りればちゃんと呪いが切れるように作ってありますわ」

せんだがや「わたしたち、魔法律の抜け穴使って飛んでるんだ・・・」

シャロン「後日、事故報告書をたかやまさん名義で作成すれば、高山のいちのみやさんが提出してくれますわ。あの方が出てきたら天界も黙るしかありませんものね」

せんだがや「どうしてそこまでしてキーホルダーで空を飛ぶの?」

シャロン「新しい魔法道具を作ったら試してみたいと思うのは普通のことでしょう?」

いちがや「ねえ、ところでふたりとも」

シャロン「どうしましたの?」

せんだがや「どうしたの?」

いちがや「そんな話、どおおおおおだっていいから、早く降ろして! 寒いし高いし怖いし危ないし! そこのコメダの前に降ろして、早く。もういいから。早くしなさい、シャロン!」

シャロン「え、ええ。わかりましたわ」

せんだがや「ははは・・・ごくりっ(いちがやちゃんがマジギレだー!)」

*1:1フィート:0.3048メートル