SMALL CLALON HOURS

てんねんきねんぶつシャロンのぼうけんのしょです

27食目「JR高崎線・JR高崎駅 / Dec.」

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ふえーり「深川めしの駅弁、おいしいですね! シャロン様」

シャロンはぐはぐはぐっ、ちょうどおいしい駅弁を食べてみたいと思っていたのですわ!」

いちがや「あれ? なんかこの始まりかたどこかで・・・、デジャヴかなあ?」

うえの「ふえーりちゃん、私もいただいていい?」

ふえーり「どうぞどうぞなのです~」

シャロン深川めしという名前は聞いたことはありましたけれど、食べるのは初めてですわ。こんなにおいしいものですのね」

うえの「はむっ、もぐもぐ、わぁ。あさりは生姜が効いていてとってもさわやかな味がするね。おいしいね、シャロンちゃん」

いちがや「私もいただきます・・・うん、味が染みてて、確かにいい味」

シャロン「茶飯も冷たいのにおいしく食べられて、いいお弁当ですわ」

うえの「うん、お漬物の味も食感もちゃんとしてる」

ふえーり「煮穴子も甘くてふわふわなのです~」

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***

 

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ふえーり「お弁当も食べましたし、安心して上越線に乗り換えられるのです~」

シャロン「向こうに着いてから食べるごはんは買いませんの?」

ふえーり「そうなりますよねー。駅のコンビニでいいですか?」

シャロン「ええ、かまいませんわ」

うえの「駅のコンビニに行くの? わぁ・・・!」

いちがや「シャロン、あんまり買いすぎたらだめだからね」

シャロン「ええ、パンは3つ、いえ、4つくらいにとどめて・・・」

いちがや「ふたつでいいから」

シャロン「そ、そんなっ! 山奥でひもじい思いはしたくありませんわ!」

うえの「私が買ってあげようか? シャロンちゃん」

シャロン「!? いいんですの?」

いちがや「わーっ、やめてくださいうえのさん。甘やかすとダメなんです!」

うえの「今日くらいいいんじゃない?」

ふえーり「シャロン様はほぼ毎日、いろんなところで『今日は特別に』って餌づけされているのですよ・・・ひっ、シャロン様! にらまないでほしいのですぅ」

シャロン「う、うえのさんの好意を受け取らないのは、し、失礼だと思いますわ!」

いちがや「シャロン、いい加減にしなさいよ・・・。だいたい、コンビニなんてそもそも行かなくていいでしょ、さっきごはん食べたんだし」

シャロン「いやっ、それだけは、それだけはいやですわぁ! パン食べたい!」

いちがや「うっ、すがりつかないでよ! 泣かない! 鼻水たれてる!」

シャロン「コンビニ! ふーっ、ふーっ!」

いちがや「わーかった、わかったからぁ! そんな必死に・・・興奮しないの!」

うえの「ふふっ、それなら私はみんなに飲み物をプレゼントしようかな」

シャロン「飲み物・・・」

いちがや「なんでがっかりするの。 飲み物だって必要でしょ」

ふえーり「シャロン様は食べたいのですね~」

うえの「あらあら」

 

***

 

シャロン「このチーズのパンと、フレンチトーストのサンドイッチにしますわ」

ふえーり「はい、シャロン様~」

うえの「ねえねえ、いちがやちゃん。あれって、なんの機械?」

いちがや「あれは、コーヒーの機械ですね」

うえの「あの機械から、コーヒーが出てくるの?」

いちがや「そうですよ、カップを買って、自分で入れるんです」

うえの「店員さんが作るんじゃなくて?」

いちがや「セルフサービスだと思いますけど」

うえの「へえ・・・、私、みんなのぶん作ってみたい!」

いちがや「それならまずレジで紙のカップ買わないとですね」

うえの「へ? レジで紙のカップを買うの? 空のカップ?」

いちがや「まあこれからコーヒー入れますから、空じゃないと」

うえの「空のカップを・・・ふふっ、うふふふっ」

ふえーり「うえのさん、なにかおもしろいものでもあったのですか?」

うえの「あはは、空のカップをレジで買うんだって、ふふふ、不思議~」

いちがや「はあ」

ふえーり「不思議・・・でしょうか?」

うえの「あはっ、ははは。ね、変だね、シャロンちゃん」

シャロン「うえのさんは世間知らずすぎますわね」

うえの「たしかにシャロンちゃんは自分で機械のコーヒーを作っていたものね」

シャロン「カフェラテやホットココア、抹茶ラテだって作ったことありますわ」

うえの「すごーい!」

いちがや「いやいや、ぜんぜんすごくないですよ。・・・シャロンはなんでドヤ顔なのよ」

 

***

 

うえの「空のカップ、ちゃんと4つ買ってきたわ!」

いちがや「そしたら、そこにカップをセットしてですね」

うえの「ひとつずつ?」

いちがや「まず、ひとつだけ」

うえの「うんうん、それで次は?」

ふえーり「そこの白く光ってるボタンを押すのです~」

うえの「これね。えいっ。わぁっ、なんかカラカラ言い始めたわ?」

シャロン「機械が豆を挽いているのですわ」

うえの「豆を・・・? できあがったコーヒーがそのまま出てくるわけではないのね・・・」

ふえーり「挽きたてだからおいしいのです」

うえの「それなら・・・、お湯はどこから注ぐの?」

いちがや「え?」

うえの「挽いたコーヒー豆にお湯を注いだことならあるんだけど・・・それも機械がやってくれるの?」

シャロン「ええ、そうですわ」

ふえーり「コップを置いたらボタンを押して、待つだけなのです」

うえの「すごいわ、これが近代科学の結晶?」

いちがや「そんな大げさなものではない気がしますけど」

うえの「ああっ、出てきたわ、わりとすごい勢いで出てきて、あ、止まった・・・」

ふえーり「できあがりなのですー」

うえの「もう外していいのね・・・この初めての一杯は、シャロンちゃんにプレゼントするわ」

シャロン「いいんですの? なら遠慮なく・・・ごくごく」

ふえーり「シャロン様、お砂糖とかミルクとか」

シャロン「ごくごくごくごくごく、っぷはっ」

ふえーり「いらないのですね・・・」

いちがや「もうちょっとゆっくり飲みなさいよ」

シャロン「なかなかおいしかったですわ!」

うえの「よかった! それじゃあ、もう一杯作ってあげるね。カップ返してくれる?」

シャロン「ええ。いただきますわ」

いちがや「いやいやいや、だめですよ」

うえの「ええっ? シャロンちゃんと行ったお店だと、シャロンちゃんはたくさんコーヒーをおかわりしていたんだけど」

シャロン「きっとあそこはデニーズでしたから、許されていたのですわ」

いちがや「デニーズとか以前に、ここはドリンクバーじゃないから・・・」

うえの「へ、へえ、そうなのね・・・? 難しいわ・・・?」