54.5食目「そごう大宮店 / Apr.」

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ふえーり「シャロン様、ちょっとここのデパートに寄ってもいいですか?」
シャロン「かまいませんわよ。デパ地下は好きですわ」
ふえーり「はー、よく地下に用事があるってわかりましたね~。すごいのです~」
シャロン「ふふん」
いちがや「いや、ただ単純に食べ物のあるフロアにしか興味がないだけですよ」
シャロン「ええ、まったくその通りですわ。わたくし、食べ物にしか興味ありませんわ!」
いちがや「開き直らないの!」

***

ふえーり「では、わたしはちょっと買い物してきます!」
シャロン「あら、付き合いますわよ?」
ふえーり「いえ、電車の時間もあることですし、シャロン様はお好きなようにデパ地下を堪能なさってください!」
シャロン「そう・・・ならそうしますわ。いってらっしゃいな」
ふえーり「はい~」
いちがや「秘密の買い物? なんだろうね?」

***

ふえーり「シャロン様、お待たせしました~」
いちがや「買い物終わりました?」
ふえーり「はい!」
シャロン「よくここにいるのがわかりましたわね」
ふえーり「真っ先に精肉売り場を探すのは当然なのです!」
シャロン「それでふえーりさん、これ、このお肉! このサシの入りかた! すっごいですわ!」
ふえーり「ほえー、300gで8000円・・・、おそろしい価格なのです」
いちがや「とりあえずお肉のショーケースに貼りつくのはやめようか」

***

ふえーり「さあ、上野東京ラインで帰りましょう!」
シャロン「そういえば、あなた、デパ地下でなにを買いましたの?」
ふえーり「家族へのおみやげなのです」

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シャロン「これは・・・、『うまい、うますぎる』、ですわね」
ふえーり「さすが詳しいのです~」
シャロン「食べたいですわ!」
いちがや「家族へのおみやげって言ってるでしょ!」
シャロン「それなら今日からわたくしも家族ですわ!」
いちがや「いやいやいや」
ふえーり「いいのです、みんなでひとつずつ食べましょう! はい、どうぞ」
シャロン「ごくっ、はあ、いただきますわっ」
いちがや「本当はおいしいお茶でも淹れて食べたいですけど、いただきます」
ふえーり「わたしもひとつ・・・ん、おいしいのです~」
シャロン「はむっ、んっはあ、おいしかったですわ」
いちがや「もうちょっと味わおうよ・・・もぐっ、うん、こしあんがきめ細かくておいしいですね」
ふえーり「生地もふんわりしながらもっちりしてて、おいしいのです~」
シャロン「じーっ・・・ごくっ」
ふえーり「しゃ、シャロン様がおまんじゅうの袋を見つめて・・・!?」
いちがや「シャロン、残りはおみやげなんだから、だめ!」
シャロン「・・・はっ、わたくし今、なんだかぼーっとしていましたわ」
いちがや「これを高山でも沼津でもやってるんだと思うとぞっとするんだけど」
シャロン「なにをですの?」
ふえーり「シャロン様の理性と食欲のせめぎあい、心配になるのです~」
シャロン「理性と食欲? せめぎあい?」
いちがや「まだまだ気が抜けないなあ」