SMALL CLALON HOURS

三つ編みといぬとメイド

「映画館に行ったのもまとめ買いに走ったのも季節外れの雪が降ったのもすべて『乳酸菌を摂取しても花粉症は治らない』という事実を毎年のスロースタートで教えてくれる彼を手に入れるための布石だったのですわ」と満足げに語る金髪美少女に「『遊泳』の前奏って某地図描きゲームの序盤の階層に入ったときみたいな雰囲気ありますよね〜」と熱いコーヒーを啜りながら2メートルの距離をとりつつ返事をする昼下がりは実はとても貴重な時間であることを再確認したので未満都市から報告してみるドキドキビジュアル日常回!

2020年3月29日。

ああ、外気。寒い。

摂氏2度、雪。

そんな朝、帰路に就く。

路面にもうっすらと雪が積もり始めているようだが、

今ならまだ、自転車で進むには支障がない程度だろう。

でも、とりあえず早く帰ろう。寒いし。

職場を出る前に温かいコーヒーをつくって飲む。

おかげで身体は動く。

屈伸運動もする。レインコートがかさかさ言う。

 

f:id:clalon:20200416040403p:plain職場を出ると、庭の桜の花に雪がかかっている。

まったく一般的な言葉ではないが、

桜隠し(さくらがくし)と言うらしい。

新しいスマートフォンを雪に濡らしながら、

写真に収めた。

 

そんなことをしている間に、

すっかり温かいコーヒーの効果は消え去ってしまって、

お腹の底のほうから少しずつ寒さが侵食してきている気がする。

雪はより自信を持って降ってきている感じがする。

 

古い手回しのかき氷の機械から出てくるような大きな雪の粒。

立ち止まって眺めるぶんには、

白鼠色をした空からふわりふわりと降りてきて、

風情があっていい。

ただ、自転車を漕いでみると、

雪は急いだぶんだけのエネルギーを持って、

唯一レインコートから露出している顔面に容赦なく当たる。

ふええ、ってなる。

顔が収縮して中心のただ一点になってしまうんじゃないか、

と思うくらいに、きゅうううってなる。

・・・僕には寒さを表現する語彙力が欠如している。

 

そんな状態で10分、15分、ペダルを漕ぐ。

数百円払えば暖かな車内空間の中でぼんやりしながら、

なにも考えずに移動ができるというのに、

僕はどうしてこんなことをやっているんだろう。

顔が痛い。手の感覚が薄い。

昨日と今日、都内には外出自粛要請が出ている。

日曜日の朝にもかかわらず、

街を行く人も自転車も自動車も、

普段より格段にその数を減らしているけれど、

これでは自粛のせいか雪のせいかわからない。

寒すぎて泣きそうになりながら、

いつもなら大量の自動車が高速で行き交う大通りを写真に収める。

 

f:id:clalon:20200416040540p:plainそういえば僕の新しいスマートフォンに防水機能はない。

たしか、生活防水ですらなかったはず。

あかんやんか。微妙に濡れてしまったスマートフォンを、

レインコートのポケットにしまいこんで、急いで帰る。

 

鼻水ずるずるしながら家に帰って、

すぐさま温かいうどんを食べた。

とろろ昆布をたっぷりのせて食べた。 

 

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***

 

ふえーり「さあというわけで、開封回なのです〜!」

シャロン「この最初の日記みたいなの要りますの? どうしましたの?」

ふえーり「いやその、『今日めっちゃ寒かってん』っていうのを記録したくてですね」

シャロン「はあ・・・? もしかしてこのブログ、迷走してますわね?」

ふえーり「そんなことないのですよ。新しい混沌を醸成しているだけなのです! ふっふっふ〜」

シャロン「ブログひとつまともに作れないなんて・・・いえ、前からわかっていたことですわね・・・」

ふえーり「ああっ、遠い目をしてらっしゃる!」

シャロン「まあいいですわ。今日はルビィちゃんに免じて許して差し上げますわ」

ふえーり「ルビィちゃん?」

シャロンセブンイレブンでクリアファイルを配っていましたから、もらってきてあげましたわよ」

 

f:id:clalon:20200416040804p:plainふえーり「わあ、キュートですね〜。ありがとうございますシャロン様!」

シャロン「このルビィちゃん、あなたならどんなところに注目しますの?」

ふえーり「う、うーん。そうですね・・・えっと、脇が見えるのを左手で防いで、おしりのところはサインでぼやかして・・・ルビィちゃんの売りはあくまで庇護欲をそそらせる小動物的なかわいらしさですから、あんまりセクシーな感じにならないように配慮されていると思うのです」

シャロン「あなたって本当にそういうところしか見ていませんのね」

ふえーり「ふええ、わりとまともに観察したのに〜!」

シャロン「ルビィちゃんはまじめでまっすぐな女の子ですのよ? そんな子をそんな目で」

ふえーり「ううっ、ごめんなさいやめてくださいまじごめんなさい〜!」

シャロン「やはり、中身は所詮『おじさん』ですわね」

ふえーり「・・・! ふふっ、金髪美少女におじさんって呼ばれるの、いいのです。謎の背徳感・・・ふふふ!」

 

シャロン、極度に冷めた目でふえーりを見る。

 

ふえーり「すみませんでしたぁ〜。それで、シャロン様はどこを見たのですか?」

シャロン「ふふん、わたくしは『前髪』に注目しましたわ」

ふえーり「前髪ですか〜。・・・前髪?」

シャロン「これはね、ライブで一生懸命歌って踊って、完璧なパフォーマンスを見せたルビィちゃんの、努力の結晶である汗が染みこんだ前髪の毛先が、くるんってなっている様子が見事に描写されていますのよ。愛おしいですわね」

ふえーり「・・・さすがシャロン様、いつの間にかそういうところの高みに上っていらっしゃったのですね」

シャロン「うみがわさんの髪の毛の匂い嗅いでみたいですわ」

ふえーり「うみがわさん引いちゃいますよ〜」

シャロン「実際にするわけがないでしょう。でも、後ろから抱きしめたら、自然と嗅げてしまうでしょうね。はぁ」

ふえーり「そういえば、シャロン様のほうが身長高いのでしたね〜」

シャロン「でも、うみがわさんからはなぜか年下扱いされますわ。なぜかわかりませんけれど」

ふえーり「なぜかって・・・シャロン様のほうが年下だからなのですよ」

シャロン「まあ、お姉さんぶるうみがわさんもかわいらしいですから、かまいませんわ。そうそう、このクリアファイルはわたくしが持って帰りますわね」

ふえーり「あ、そうなのですね。ホシカッタナー…」

シャロン「その代わり、あなた向けの子のクリアファイルをもらってきて差し上げましたわ」

 

f:id:clalon:20200416040940p:plainふえーり「千歌ちゃんですか〜。・・・うん、かわいいです。かわいいですけど」

シャロン「9人の中で、いちばんふとももをアピールしている子をもらってきてあげましたわよ? 『ふえーりさんは女の子のふとももにしか興味がない』っていちがやさんは言っていましたから、まちがいないでしょう?」

ふえーり「誤解ですよ〜」

シャロン「じゃあ要りませんの?」

ふえーり「いえ、いただきます。ほしいです。ちかっちのふともも超興味ある。ふんすふんす」

シャロン「やっぱりあなたって、きもちわるいですわね」

ふえーり「ふええ、じゃあどうしたらいいんですか〜!」

シャロン「千歌ちゃんかわいい、でいいのですわ」

ふえーり「千歌ちゃんかわいいのです〜」

シャロン「そう、それでいいのですわ。もう遅いですけれど」

ふえーり「うー! もうきもちわるくていいのですよ。ちかっちのふわふわもちもちふとももすりすりしたい! すりすり!」

シャロン「読者が減りますわよ」

ふえーり「もともといないようなものですからいいんですよ〜。・・・へっへっへ。ぐすん」

シャロン「この記事続くのですからまだ壊れないでくださいな」

ふえーり「はぁ、2次元って最っ高なのですよ・・・」

シャロン「そういえば、『SHIROBAKO』のトレーディング色紙を開けていませんわね」

ふえーり「ちゃんととってあるのです。どうぞどうぞ〜」

 

f:id:clalon:20200416041114p:plainシャロン「ぺりぺり・・・あっ、ああっ! 絵麻ちゃんですわ!」

ふえーり「おめでとうございます! でも、よくよく見ると絵麻ちゃんの私服って、あんまりかわいくないのですね」

シャロン「絵麻ちゃんは文学少女っぽい服装が似合いそうですわね」

ふえーり「文学少女っぽい服装とは・・・?」

シャロン「地味な色のワンピースの上にセーターとかカーディガンとか着るあれですわ。わからない?」

 

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花丸ちゃん

ふえーり「こういう感じでしょうか?」

シャロン「これは中身が文学少女なだけですわね」

ふえーり「吊りスカートをはいた絵麻ちゃん可愛いと思うのですが」

シャロン「そうですわね。・・・言い換えますわ。絵麻ちゃんにはクラシカルな服装が似合うということですわ、きっと」

ふえーり「クラシカル・・・シャロン様、キャラで教えてほしいのです」

シャロン「やっぱりあなた、ただの『オタクのおじさん』ですわね」

ふえーり「うう〜。でも女の子の服は情報にキリがなくて、わからないのですよ〜!」

シャロン「それは・・・たしかにそうですわね。わたくしもいちがやさんに任せっきりですし」

 

***

 

ふえーり「さて、気を取り直して、メインイベントの野球日本代表チップスを開封しましょう〜」

シャロンセリーグ! まずはそこからですわよ!」

ふえーり「ですね〜。この前と同じようにやりますか?」

シャロン「ええ。あなたが開封、出題してわたくしが華麗に回答する。これね」

ふえーり「はい。ではまず1枚目です・・・えー、では1人目。1993年2月16日生まれ、大分県出身。179cm。75kg。右投左打。さあ、いかがでしょうか」

シャロン「ポジションは?」

ふえーり「ショートですね」

シャロン「・・・源田、かしらね?」

ふえーり「おお・・・正解です。ピンポンピンポン!

シャロン「はあ、またパですわ」

ふえーり「でも、正解早かったのです!」

シャロン「さすがにそのレベルの選手なら、このわたくしでもわかりますわ。それに、西武のことは悪く思っていませんもの」

ふえーり「何度か遊びに行ってますしね」

シャロン「ええ」

 

***

 

シャロン「次ですわ、次」

ふえーり「はい! では2人目を。1992年」

シャロン山田哲人!」

ふえーり「・・・!」

シャロン「き、来ましたの!?」

ふえーり「1992年、7月・・・」

シャロン「き、来ましたわ!? やりましたわー!」

ふえーり「1992年7月、13日生まれ、埼玉県出身。175cm。81kg。左投左打」

シャロン「・・・。あ、そう。ピッチャーですわね?」

ふえーり「そうなのです。・・・シャロン様、顔が真顔になっているのです」

シャロン「はあ。山田を引きたかったですわね。あーあ」

ふえーり「JX-ENEOSから2016年にドラフト9位でプロ入り」

シャロン「わたくしの山田・・・」

ふえーり「サイドスロー左腕で、独特なフォームから投げ込む直球・スライダー・ツーシームが武器の中継ぎ、だそうです」

シャロン「はあ、そうなんですの」

ふえーり「シャロン様、やる気出してくださいよ〜」

シャロン「正解は?」

ふえーり「・・・正解は、楽天の高梨雄平投手です」

シャロン「高梨も雄平も知っていますけれど、その選手は知りませんわ。しかもまたパリーグ・・・」

ふえーり「まだもう1袋ありますよ、シャロン様」

シャロン「・・・そうですわね」

 

***

 

ふえーり「3枚目に賭けましょう〜。それでは、えっと、とぉっ!?」

 

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シャロン「どうしましたの?」

ふえーり「い、いえ、なんでもありませんよ! ではいきます!」

シャロン「せめてセリーグだといいですわね」

ふえーり「1992年」

シャロン「っ・・・、続けてかまいませんわよ?」

ふえーり「1992年7月」

シャロン「っっっ! やまっ・・・、いいえ、まだ、まだですわ! 早く読みなさい!」

ふえーり「はい! 1992年7月16日生まれ、兵庫・・・」

シャロン「やまだあああああ!」

ふえーり「・・・県出身。180cm、76kg、右投右打、2010年ドラフト1位でヤクルト入団!」

シャロン「やったあああああ!」

ふえーり「本当にシャロン様のことを陳列棚の一番前で待っていたのですよ〜!」

シャロン「ほんと? ああ、よかった、ほんとよかったー! ひゃあ、うれしい! カード見せて見せて!」

 

f:id:clalon:20200416041612p:plainふえーり「おめでとうございます、シャロン様」

シャロン「うん、はぁはぁ、ああ、山田、これは運命ね・・・!」

ふえーり「裏面の解説文、『みんな知ってるから細かいこと書かなくていいでしょ?』って感じの文章でかっこいいですね!」

シャロン「うん! 山田は全部かっこよくてかわいいわたしのスターなの! はぁ山田、すりすりすり」

ふえーり「はわわ、カードくしゃくしゃになっちゃいますよぅ!」

シャロン「うふふっ、はぁ、山田、ありがとう・・・ふえーりちゃんもありがとう!」

ふえーり「ど、どういたしまして〜。ちゃんづけ・・・」

 

***

 

f:id:clalon:20200416041743p:plainシャロン「ビクトリーですわ! ぱりっぱりっぱりっ」

ふえーり「これで野球日本代表チップスも食べ納めですね〜」

シャロン「なに言ってますの? 次は原樹理を引きたいですわ!」

ふえーり「あの、シャロン様ってもしかして、面食いなだけなのでは・・・」

シャロン「ち、ちがいますわ! 村上も好きですわよ!?」

ふえーり「そこで村上の名前を出しますか〜・・・ははは」

 

To be continued...?